■住宅購入の見えないお金■

2023年01月12日

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前橋市で活動する「前橋市不動産売買専門ナビ 甚不動産相談事務所」です。

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日銀総裁が昨年12月20日に突如発表した金融緩和策の修正をうけて、長期金利が急上昇しました。

このニュースのように35年の住宅ローン組む場合金融市場に与える影響が大きな世界情勢や経済の変化を今後35年先まで予想することはとても困難です。

 

そのため、将来の金利がどう変動するかを予想するのではなく、現在の家計や金利状況を踏まえた上で金利が変動したときにどう対応するのかが重要になります。

その為住宅ローンの変動金利の仕組みを調べてみました。

 

住宅ローンの変動金利の仕組み

住宅ローンには定期的に金利が見直しされる「変動金利型(以下変動金利)」と、

当初の一定期間だけ金利が固定の「固定金利選択型」、全期間固定金利の「全期間固定金利型」という3つの金利タイプがあります。

 

変動金利が上がるタイミングは固定金利より後

変動金利は日本の政策金利(マイナス金利政策など)に影響を受け、半年に1回金利が見直しされることになっています。

日本銀行は日本の景気などから政策金利を決め、その政策金利は銀行が優良企業に貸し付ける際の「短期プライムレート」に影響します。

 

変動金利はこの短期プライムレートを基に決められています。

それに対して、固定金利選択型や全期間固定金利型は国債の利回りに影響を受け、毎月金利見直しのタイミングがあります。

このように、「金利の見直しタイミング」は変動金利型とその他の金利型の大きな違いがあります。

 

変動金利が上がるときには固定金利はすでに上がっている状態なので、金利が低いときに変動金利を借りて、金利が上がったら固定金利に変えようという方法は現実的ではないということです。

 

変動金利は常に固定金利より遅いタイミングで変動のです。

 

変動金利について調べてみると「5年ルール」と「125%ルール」とありました。

これらはいずれも「元利均等返済方式」を提供する金融機関で利用されているルールのようです。

 

■元利均等返済

毎月の返済額が一定になる返済方法で、元金より利息の支払いが優先される。

 

■元金均等返済方式

借り入れ当初に返済額が多くなる返済方式で、元金の支払いを優先するため、返済期間に応じて支払額が減少していく

 

■5年ルールとは

金利が上がっても5年間は返済額が変わらないルールです。

 

■125%ルールとは

金利が上がっても月々の住宅ローン返済額の上昇幅は前回支払額の125%までに抑えられるというルールです。

 

何らかの理由で変動金利が急上昇してしまうと、住宅ローンの返済が困難になってしまったり、

資金計画が大幅に狂ってしまったり、また多くの人が破産してしまう可能性も考えられます。

そのような場合でも125%ルールがあれば、毎月の返済額が極端に大きくならないため、家計に対して負担を抑えられるのです。

 

一見すると住宅ローン返済者の負担を抑える配慮に見えますが、本当は利息の支払いで調整しているだけなので、残念ながら本来支払うべき利息がなくなるわけではないようです。

 

簡単に説明しますと金利上昇によって本来の金利が前回の返済額の130%になる場合、毎月の返済額は125%に抑えられますが、目には見えない将来の未払利息額5%分はどんどんたまっていき、毎月きちんと支払っているのに、水面下では未払い利息がたまって住宅ローンの元本が一向に減らず、住宅ローン返済がなかなか進まないと言う事態にもなりかねないので125%ルールがあるから安全だと考えるのは危険という事です。

 

変動金利で住宅ローンを組むときはこれらのリスクもふまえて「元利均等返済方式」か「元金均等返済方式」かを慎重に選ぶようにしてください。

 

変動金利と固定金利、どちらを選択するべきか

「低金利だけど金利変動の不安がある変動金利」と、「金利はやや高いけど金利変動の不安がない固定金利」のメリットとデメリットはああります。

どちらが良いというものではないので、それぞれの特徴をふまえたうえで適した金利タイプを選ぶことをお勧めいたします。

 

固定金利が向いている人(金利上昇リスクを気にすることなく、安定した支払いを継続していけるのが固定金利の魅力です。)

 

・借入金額が多めの人

・金利タイプを変更したり、繰り上げ返済を活用したりといった計画的な返済が苦手な人

・とにかくコツコツと時間をかけてきっちり返済していきたい人

・金利変動という不安を抱えず、精神的な安定を得たい人

・固定30年やフラット35など、借り入れから完済までの毎月返済額が固定になるため、計画的な返済をしたい方におすすめです。

 

変動金利が向いている人(変動金利のリスクは金利が上昇したときに現れますが、元々の借り入れ金額が少ない場合にはリスク自体が弱まり、低金利というメリットを得やすくなります。)

 

・借り入れ金額が少ない人

・返済期間が短い人

・繰り上げ返済を利用して、早く返済したい人

・ある程度、収入や資金面に余裕があり、計画的に返済できる人

 

以上しらべましたが住宅ローンはなかなか難しいです。

まずは資料や銀行、不動産会社などに相談して自分に合っている住宅ローンを探してみなくてはいけないと思いました。

いかがでしょうか、マイホーム購入のお役に立てれば幸いです。

 

 

 

 

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